私たちは、東日本大震災(2011年3月)で壊滅的な被害を被った岩手県宮古市田老の自立復興に向けたまちづくりに貢献することを目的に「立ち上がるぞ!宮古市田老」としてスタートしました。
現在は、田老を揶揄したあだ名「津波太郎」と改名して、上記活動と共に幾多の大津波に壊滅的な被害を被りながら立ち上がってきた田老 のDNAに、東日本大震災の平成三陸大津波を検証して、教訓を発信するのが「津波防災の町」宣言の田老の責務と駆り立てられ検証し、検証結果と共に田老地区が経験した記録の残る明治(1896年6月)、昭和(1933年3月)の三陸大津波の教訓を一緒に発信して「津波」の防災・減災、風化防止に向けた活動に取り組んでいます。
下記、田老地区で東日本大震災の平成三陸大津波を検証して得られた提言です。
《 提言 》
私たち田老地区住民は、今回の震災で、10bの防潮堤がありながら、多くの犠牲者を出した
ことを教訓に、国や地方行政はもとより、国内外の研究者にも、以下のことを迅速に達成される
ようにお願いする者です。
1.沖合水圧計及び潮位等に基づく津波警報技術を促進し、津波予測技術の精度を、市民の、
安全確保ができるまで向上させ、行政による津波警報の信頼を高め、発表される情報が、
過小、過大とならないよう正確な情報を迅速に市民に伝えるようにして下さい。
2.万全と思われる設備を持ってしても災害時には、通信・連絡方法の手段が途絶えることが、
今回の震災で顕著になりました。行政は、考えうる全ての事象においてリスクマネージメン
トを行い、投資した設備・計画におごることなく、全ては無に帰することを念頭に防災マニュ
アルの整備や防災訓練、それを指揮する民間人及び行政職員の人材育成に絶え間なく取り組ん
で下さい。
提言がつながりました。
NPO法人 立ち上がるぞ宮古市田老 設立記念講演会
東日本大震災復興都市モデル計画
宮古市中心新市街地と田老地区のビジョンと方法
夢灯り 2011年8月11日